グループで語り合うということ

 キャリアまんだらを描いたらぜひ、グループで話をしてみてください
 会議や学校でやる班活動のようにきっちり司会者を決めて、書記を決めてということでなくてもよいです。いえ、むしろそうではない方が良いかもしれません。可能であればお茶とお菓子を用意して、ゆったりとした気分でできるとよいでしょう 

 こんなことを気に留めながら

 ただ、気をつけておきたいことがいくつかあります
 どの観も正解というものがあるわけではありません。なので「こうあるべきなんじゃない」「それはおかしいよ」といった議論を戦わせるといったふうにはならないようにしておきたいものです。それぞれの人が考えた結果ですから、そのこと自体は尊重しましょう。ただ、聞いていて自分とは違うなぁ、とか違和感があるなぁということもあります。そのように感じたことを伝えるのは、話した人にとっては大切な手がかりになることがあります。ですから「私にとっては、○○というところが○○という意味のように聞こえて、○○のように感じた」といったように、どのような点を、どう受けとめていて、どのような感じがしたのかを伝えるとよいでしょう
 また、感想を述べたり、まんだらの説明をしている人の話は最後まで聞くようにしたいところです。話が長くなるかもしれません。その意味では、話す人も時間を気にする必要があるかもしれませんが、聞く方は最後まできちんと耳を傾けるということに留意しておきましょう。というのは、話している人は、最初から筋道立てて話しているのではないことがあるからです。話をしているうちに思いついたり、気がついたりすることがあるのです。そしてそれがキャリアを考える上では鍵を握るファクターであったりするのです
 話す内容ですが、グループで語り合うときは観の内容そのものを細かく説明するということを無理強いしないようにしましょう。どの観も個人的なことをが記載されています。また過去のことや家族の状況を表現するものもあります。参加者の中には他者には話しづらい内容であることもあるからです。どの程度まで話していいのか、話さないのかは、本人しか決められないことですから、その辺りは任せて上げてもよいでしょう
 聞いた人は、話を聞いて感じたことを伝えておきたいところです。話した人にとっては、自分の話がどのように伝わっているのか、どのように感じられているのかが気になるところです。先にも記したように、どの点についてどのように感じたのかを伝えましょう
 こうしたことは慣れると自然にできるようになるのですが、最初のうちは誰かに進行を頼んだ方がやりやすいかもしれません。このようなグループでの語り合いがうまく進むように参加者に対して働きかけをする人をファシリテーターといいます。よいファシリテーターがいると、グループ内での気づきはより内省的なものになるようです。これは私(小野田)の私見ですが、2人で話すときのカウンセラーが本人の内省を促進するように話を聞き、尋ねる(こちらを参照)の対して、こうした自己理解を目的としたグループでの語り合いにおいてのファシリテーターは、ファシリテーターではなくグループの他のメンバーが、丁寧に話を聞き、自分自身についての理解と相手についての理解を深めるような問いをするということを促進しているように思います