物語をつくる
この観の目的
RPG(ロールプレイングゲーム)風のシナリオをたどりながら、自分の持ち味や特徴を探していきます。何か困難なことがあるとすればそれはどんなことでしょう? そしてそれをクリアしていくときどのような方法を採るでしょうか? RPGの世界では予期しないことが起こり、現実の自分にはないリソースを使うことができます。そして、それらは程度は違えども、現実を反映している部分でもあります。ちょっと違った世界で、制約を外した中でそうしたことを確かめてみます。
はじめに
これからあなたは旅に出ます。この迷宮(ダンジョン)から抜け出すのです。
いろいろな困難はありますが、きっとあなたは無事にやり遂げることでしょう。いえ、実際、あなたがここにいるのは、その迷宮から脱出したからなのです。
ではどのように脱出したのでしょうか? その過程を振り返ってみましょう。
進め方
1)迷宮の中央にあなたがいます。あなたの名前(キャラクタ名)と設定、属性を記入してください(ワークシート)
設定は以下から選べます
- 兵士
- 魔法使い
- 商人
- 農夫
- 鍛治屋
- スライム
属性は以下から選べます
- 木
- 火
- 土
- 金
- 水
設定と属性の持つ特徴を記入します。自分で考えて、自由に設定してみてください。
2)では、スタートです。この先に4つの試練が待ち構えています。それぞれの試練の場所で起こりそうだなと思うことを記入してください(ここは現実にありそうなことを書きます)
3)試練を超えたときに、あなたはどうなっていそうなのか、どう成長しているのかを書いていきます
4)振り返りシートを作成します。観を通じで分かったこと、気づいたことをまとめておきましょう。
資料
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開発者のひとこえ
キャリアを考えるということはこれからどうするのかという「将来予測」ではあるのですが、その時に頼りになるのは「これまでに得てきたものたち」です。それは自分の力、知識やスキル、体力などですが、周囲にいてくれる人たちもいろいろな場面で、いろいろな方法で助けてくれます(ときどきあてが外れることもあります)。これって、RPGと同じだなぁと思うことが多いので、いっそのこと‥‥と観(ワーク)としてまとめてみました
RPGと現実のキャリアの違いは、そのゴールを決めるのがゲームの設計者なのか、あるいは自分なのかということかと思います。このダンジョンを抜けたときにどんな自分だったらよいのかだけでなく、どんな自分になっていそうなのかを、作成しながら考えてみるのも面白いかもしれません。その意味では、最後の姿を考えてから取り組むのではなく、目の前の洞窟や海を抜けてみてから改めて考える、という方が良いのではないでしょうか(小野田)