出会いと出来事
この観の目的
これまでを出来事や人や風景、小説、映画などとの出会いを「積み重ね」という観点から振り返ります
はじめに
私たちは生まれたときから今のような考え方や行動をしているわけではありません。さまざまな経験から、これがよいのではというものを身に着けてきていて、それらがまとまったものが今の自分を形づくっているのです
そして、そうしたことは幾重にも折り重なってあたかも地層のようになっていて、割と見えやすい状態になっているところもあれば、少し掘ってみないと分からないところもあります。また、普段何気なく見ているときには気づかなかったけれど、よくよく見てみると「あぁ、これがきっかけだったのか」というような、自分の考えや行動の元となったものがあったりします。それはあたかも地層の中にある化石(示準化石)のようなものかもしれません
そこでここでは、自分のこれまでを4つの「層」(相)に分けて、それぞれどのような時代だったのか、それを物語る出来事や経験などから振り返って考えてみましょう
進め方
1)自身の年齢を4で割って、4つの時期に区分し、「出会いと出来事曼荼羅」に記載します
2)それぞれの時期で、記憶に残っている出来事を記入します
・家庭での行事
・学校や会社での行事
・社会的な事件
・ふとした出来事
・何気ない日常の一コマ、1シーン
3)また、その時期に出会った、人、あるいは記憶に残っているさまざまなものとの出会いを記入します
・小説
・映画
・テレビの番組
・絵画
・演奏/演奏会
・バンド、アーティスト
・レコード
・写真集
・風景
4)周囲の枠の中には忘れてしまいたいことを記入して、なかったことにしておくこともできます
5)4つの時期に自分なりの時代名をつけます
・幼少期、学童期、学生期、社会人期
・ジュラ期、サル期、人間期、神期
・青春時代、盛夏時代、枯れ葉散る期、こたつ期
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6)中央にテーマを記入します
・全体を見渡してみて共通していること、特徴的なこと
・前提をみて連想されること、思いついたこと
・語句でも構いませんし、絵でも構いません
7)振り返りシートを作成します
観を通じで分かったこと、気づいたことを振り返りシートにまとめておきましょう
資料
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開発者のひとこえ
自分に影響を与えた人や出来事などを振り返ってみるということは、自分がどのように構築されているのかを考えることにもつながろうかと思います。意外にばらばらだったり、逆に体系立っていたりしているのではないでしょうか
この観のポイントは、そうしたこれまでのことを4つのフェーズに、なかば無理矢理にでも分けてながめてみる-というところにあります。物語には起承転結があります。一年には4つの季節があります。一本調子ではないと思うのです。その節目は何だったのかに目を向けてみることは、自分は何を重視して物事を考え、決めてきたのかを発見する1つの手がかりになろうかと思うのです
4つに分けるのが難しいというときは3つでもよいかもしれません。その場合は、4つめのフェーズを「これから数年」としてみてください(小野田)