五感の恵み
この観の目的
私たちは言葉を使って考え、伝え、理解しあいます。何かにつけて言葉が中心となっています。しかし、言葉になる前の感覚というのもあります。ここに目を向けることで、曖昧だったものが明らかになることがあります
例えば気分。なんだか今日はいい気分だと感じてから、そういえば家を出るときのパートナーの笑顔がきれいだった、駅までの道すがらで見た花がきれいだった、道ばたで500円玉を拾ったとか、心当たりのあるものを思い出して、「あぁだから気分がいいんだな。今日はいい日だ」と腑に落ちたりすることがあります。これはよくよく考えてみると、500円玉を拾ったからという理由は後からつけたものということもできます。「いい気分だな」ということに気がついたからこそ出てきたものなのです。もしかすると「いい気分」ということに気がつかなかったら、そうした記憶は蘇ることもなかったかもしれません
そこでここでは、まず言葉で考えるのではなく五感を手がかりに考えてみます
はじめに
私たちの感覚は、聞いたこと、みたこと、触れたこと、味わったこと、におったことにも開かれています。
実際にみた、聞いた、触った、味わった、におったこと、あるいはそのように感じたことにはどのようなものがあったでしょうか?
進め方
1)曼荼羅の該当する個所に、これまで感じたことを記入します
2)実際にあったことでも、そのように記憶していることでも構いません
3)振り返りシートを作成します
・観を通じで分かったこと、気づいたことをまとめておきましょう
資料
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開発者のひとこえ
このキャリアまんだらサイトで取り上げている観のほとんどが「言葉」によるものです。私たちは言葉で思考するので、こうしたことが言語に依存してしまうのはしかたのないことかとは思うものの、言葉がすべてじゃないよね、ということで「非言語」を刺激する観を作れないものかと頑張ってみました、いかがでしょうか? 最終的にシートに記載しようとすると言葉になってしまうという宿命もあるものの、言葉にならない部分を刺激することができれば幸いです(グループでの振り返りはジェスチャーでやってみるという方法もあるかもしれません)(小野田)